「段差で足首をひねって、数日たっても腫れが引かない」「歩けるから捻挫だと思っていたが、痛みが長引いている」「同じ足首を何度もひねる」。足首をひねったあとの痛みや腫れは、「捻挫だろう」と自分で決めてしまいやすい症状ですが、骨や靱帯のけがが隠れていることがあり、自己判断で様子を見続けると確認が遅れます。
この記事では、足首をひねったあとに受傷後の変化を整理する方法、急いで医療機関へ相談したい症状、受診時に伝えたい出来事と経過、避けたい自己対処、そして医療機関の確認後に稲田堤で相談できる範囲を整理します。けがの診断と治療は医療機関の役割です。この記事は判断のための材料としてお読みください。
「捻挫だろう」と決めず、受傷後の変化を整理する
足首をひねった直後は、痛みと腫れで状態が分かりにくいものです。「捻挫」はあくまで通称で、ひねった動作で起こるけがには、靱帯、骨、腱、軟骨など、さまざまなものがあります。歩けるかどうかだけでは、重大なけがを否定できません。
受診時には、痛む場所や強さに加え、受傷後にどう変化したかを伝えることが大切です。次の点を整理してください。
- いつ、どのような動作でひねったか(着地、段差、相手との接触、転倒など)
- ひねった直後に、痛む脚に体重をかけられたか。その後、歩きにくさは増したか、減ったか
- 腫れは直後から出たか、数時間後に出たか。広がっているか、引いてきているか
- 皮膚の色の変化(内出血)はあるか。どこに広がっているか
- くるぶしや足の甲の骨のあたりに強い痛みがあるか(押して確かめる必要はありません)
- 足先のしびれ、感覚の鈍さ、冷たさ、色の変化はあるか
- 以前にも同じ足首をひねったことがあるか
受傷直後に歩けたとしても、そのあと腫れや痛みが強まる、歩きにくさが増すという変化があれば、「軽い捻挫」とは言えません。変化そのものが、医療機関へ伝える大切な情報になります。
医療機関へ相談したい症状
次のような症状は、足首のけがとして様子を見ず、救急要請(119 番)をしてください。救急車が必要か迷うときだけ、救急相談(#7119)を使ってください。
- 傷から骨が見えている、出血が止まらない
- 痛みで動けない、または安全に移動できない
- 足先の感覚が無い、または反対側に比べて足先の色が急に青白く冷たい
- 転倒や衝突で頭を打ったあとに、意識がぼんやりする、繰り返し吐く、頭痛が悪化していく(このうち一つでも)
次の場合は、自宅での対処で様子を見ず、予約診療を待たずに、当日中に救急外来へ相談してください。
- 痛む脚に体重をかけにくい、歩きにくい(歩けても重大な損傷を否定できません)
- 足首や足の形が明らかに変形している
- 短時間で急激に腫れてきた
- くるぶしや足の甲の骨のあたりに強い痛みがある
- 発熱や、足首の赤み・熱っぽさを伴う
- 転倒や衝突で頭を打った(上の症状が無くても、当日中に救急外来へ)
次の場合は、整体より先に医療機関(整形外科など)へ、日数を置かずに相談してください。
- 腫れや痛みが残っている、または強くなってきた(日数がたつまで待たないでください)
- 足首がぐらつく、抜ける感じが続く
- 同じ足首を繰り返しひねる
- お子さん(成長期の骨)や高齢の方のけがは、大人と同じ判断を当てはめず、歩けても当日中に医療機関へ
ここに当てはまらないことは、受診が不要という意味ではありません。「数日たつまで待ってから」ではなく、歩きにくさや腫れの変化があれば、その時点で相談してください。
受診時に伝えたい出来事と経過
医療機関では、けがの状況と経過が診察の手がかりになります。前の節で整理した内容に加えて、次の点を伝えてください。
- 受傷からの時間と、その間に行った対処(冷やした、固定した、歩いた、運動を続けたなど)
- 受傷後に出た新しい症状(しびれ、感覚の変化、色の変化、痛む場所の移動)
- 治療中の病気、飲んでいる薬(特に血液をさらさらにする薬)
- 競技や仕事で足首を使う予定と時期
すでに受診した方は、医療機関で受けた診断名と指示内容(固定の期間、体重をかけてよいか、運動の可否)を覚えておき、指示と違う変化や新しい症状が出たら、自己判断で切り替えず、再度医療機関へ相談してください。
痛みを試す動作や自己流の固定を避ける
受傷後に避けたいのは、状態を確かめようとして負担をかけることと、自己流の処置で受診を先送りにすることです。
- 痛みを確かめるために歩く、跳ぶ、足首を回す、患部を強く押す
- 市販のテーピングやサポーターで強く締め付け、しびれや冷たさが出ているのに続ける
- 「固定したから大丈夫」と考えて、腫れや痛みの変化を見過ごす
- 痛みを我慢して練習や仕事を続ける
冷やす場合は、氷や保冷剤を皮膚に直接当てず、しびれや感覚の異常があるときは行わず、冷やすことで受診を遅らせないようにしてください。冷却や固定は、診断や受診の代わりにはなりません。固定の方法、強さ、期間、運動への復帰時期は、医療機関の指示に従ってください。
医療機関の確認後に稲田堤で相談できる範囲
当院では、中学校の弓道部への講義とトレーニング指導、シニアアメフトチームへのトレーナー帯同など、スポーツに取り組む方と関わる活動を行ってきました。こうした活動は、運動をする方の体の使い方や練習の組み立てを一緒に考える経験になっています。けがの診断と治療は医療機関の領域であり、当院の活動がけがの回復を保証するものではありません。
整体は、医療機関で確認を受けたあと、「固定が外れて運動の許可は出たが、動き方に不安がある」「同じ足首を繰り返しひねる背景を見直したい」「かばう動きで膝や腰に負担を感じる」という段階で、体の使い方や左右差についてお手伝いできる範囲があります。足首のけがそのものの処置や、競技に戻ってよいかの判断は医療機関の役割です。
当院では、初回にお話をうかがい、医療機関の指示内容を確認したうえで、整体でお手伝いできる範囲・できない範囲をお伝えし、進め方をご相談します。受診が必要と考えられる場合は、その場でお伝えします。
よくあるご質問
Q. まだ受診していませんが、相談できますか ひねったあとの痛みや腫れが続いている段階では、まず医療機関で骨や靱帯の状態を確認していただくようお伝えしています。上記の「医療機関へ相談したい症状」に当てはまる当日は、来院せず医療機関へ先に連絡してください。
Q. 何度も同じ足首をひねります。整体で防げますか 繰り返す背景には、靱帯の状態、動き方、練習量など複数の要素が関わります。医療機関で足首の状態を確認したうえで、動き方や左右差を一緒に見直すことはできますが、再発しないことをお約束することはできません。
Q. どのくらい通えばよいですか 状態によって異なるため、回数や期間をお約束することはできません。初回に今の状態をお伝えしたうえで、見通しをご相談します。
ご予約・アクセス
JR 稲田堤駅から徒歩 1 分、京王稲田堤駅から徒歩 4 分です。院の場所や駐車場、ご予約方法はアクセス・院情報をご覧ください。ご相談だけでも構いません。


